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2006年1月21日 (土)

九州ギャザー(アクセントは「九」と「ザー」に)

この前、「トップランナー」阿部サダヲの回の録画を
遅ればせながら見ました。紅白に出場してからグル魂
のアルバムの売上が俄然変わったとの話が出てきたの
ですが、紅白見ただけでほとんど予備知識のない人達
が、やれ「ペニスJAPAN」だ「ともかず」だ、更には
「ED」だ「Over 30 do the 魂」といった曲を聴いて
耐えられるのでしょうか(^^;)。
遅ればせながら、「TMC」の感想続きです。

(M23)グループ魂の弟オーディション最終選考
〜九州篇〜(M24)TMC〜(M25)バカからの小包
これ、コントから曲への連作でどれも非常に素晴らしい
出来なのですが、ここでは特にM23のコントに的を絞り
話を進めていきたいと思います。今回は少しばかり固い
話になります。

傑作コント「あの歌の故郷を訪ねて」(アルバム
「Run 魂 Run」収録。あのナンバーガールの最後
の公式レコーディングだったりもします)から約
3年、中州元気君(荒川良々)と向井徳次郎(向井
秀徳)の黄金のコンビが「九州ギャザー」という
しょーもない(笑)名を冠して再登場です。
ネタバレを避けるため内容の詳細は伏せますが、
ブラックテイスト濃厚な笑いが随所に散りばめられ
中々に刺激的な内容です。

で、まずこれから聴こうという方に予め断っておくと
元気君、知的又は精神的な部分にハンディキャップ
を持ってます。そんな元気君のある「とんでもない
事実」を知った徳次郎は、元気君のため「宇宙楽器」
もといショルダーキーボードを購入し、世界規模
どころか宇宙規模のレコードデビューを目論んで
しまう(笑)。

普通の人間なら、まず最初にこのコントを聴いて
「四の五の言わずに病院連れて行ってやらんかい!」
とツッコミを入れると思う。管理人もそうでした。
ただ、そこで考えて少しギョっとしたポイントが

「病院連れてくというのは「通院治療」という意味か、
それとも「隔離病棟に放り込む」という意味なのか」

という点なのだ。
「隔離病棟送り」という意味で「病院連れてく」という
言葉を使ってる人には、「ブラックジャックによろしく」の
精神科編を是非読んでいただきたい。このコミック
を読んで、精神科病棟がどんな所か、精神病患者を
とりまく状況がどんなものなのか、概要でいいから
まず掴んでおいた方が良いでしょう。

要はこのコントを聴き込んで、管理人が何を考えたか
というと、この作品は

「落語の与太郎話の伝統をクドカン流に継承したもの」

であり、ものすごく大袈裟に言えば

「クドカン流のノーマライゼーション理念の表現」

ではないかなという事なのだ。

上に書いた思い付きのヒントになったのはドラマ
「タイガー&ドラゴン」です。
このドラマ、管理人的にはクドカンの最高傑作と
思っているけど、古典落語の筋書を巧妙に現代に
落としこむ作業は、春風亭昇太及び高田文夫(注)
といった「高田ファミリー」の協力がなければ
大きな困難を伴った(と言うよりまず不可能)
だろうし、元来師匠的な存在の高田文夫(→クド
カンと高田先生どちらも日大芸術学部出身。さらに
クドカンは若い時分「ビートたけしのオールナイト
ニッポン(→高田先生が番組の主要ブレーンの一人
だった)」のハガキ職人もしていた)との交流に
より、クドカンは落語の精神的な面についても理解
を深めたのではないか、そしてその成果がこの作品
に現れているのではないかという気がする。

高田先生の著書「洒落ごころ」に収録されている評論
「もっと「現代落語論」−私が立川談志になる日」の
中に、ヒントとなった一節があるのでご紹介します。

「与太郎なんて馬鹿でしょう。それを落語では平等に
扱っちゃっている。だから、やさしいんだよね。
そういう豊かさがある。ある意味では、心が豊か
だね。みんな同等で助け合っている。それが、江戸
の町人文化ですよね。あの頃のほうが、本当に差別
がなかったんじゃないですかね。逆に豊かで、
みんな同等だと思っているから、与太郎だろうが
馬鹿だろうが平気で出てくる。いまは、臭いものに
蓋しちゃって、放送禁止用語があるでしょう。」

上の一節を踏まえたうえで、このコントを聴いてみて
下さい。クドカンそしてグル魂の持っている「深さ」の
部分を感じることができるかもよ。

以上で「TMC」のコーナーはお開きです。このブログ
を読んでいただいて、グループ魂に興味を持った人
そしてCD買ってくれた人が一人でも多く出てくる
と嬉しいです。

(注)高田文夫
日本を代表する放送作家の一人、ビートたけしの
最高のブレーンであって、ニッポン放送のレギュラー
番組「ラジオビバリー昼ズ」で、お笑い中心に旬の
情報を発信し続けるDJ(→「クレイジーケンバンド」
と「大西ユカリと新世界」を、管理人はこの番組を
通じて知りました)、そして「タイガー&ドラゴン」
の「高田亭馬場彦」と様々な切り口で語られる人
ですが、高田先生は(ファンには周知の事実です
が)立川談志門下で「立川藤志楼(とうしろう)」
の高座名を持つ真打の落語家でもあります。
高田先生の落語は「高田文夫VS立川藤志楼
20世紀の爆笑伝説
」(東芝EMIよりシリーズで8
作品がCDリリースされてます)で聴く事ができます
が、落語の中に現代のギャグ・時事ネタ等を巧み
に盛り込み、貪欲なまでに笑いを取る手腕が非常に
印象的。興味のある方はぜひご一聴を。

2006年1月 9日 (月)

魂のバンドスコア

Besttamasii_1
初めにお断り。
自分のブログにトラック
バック付けていただける
のはありがたい話ですが、
エロブログ・風俗系ブログ
等についてはこのブログ
に正直そぐわないものと
管理人は考えています。
これらのブログからの
トラックバックについては、内容等確認のうえで、
管理人の判断により消去させていただきます。
しかし何だろな、「ペニスJAPAN」だとか「韓国
のりで塩ちんぽ」だとかって書込みでこのブログ、
エロブログと勘違いされてるという事はまさか無い
だろうねぇ....。

「TMC」の感想、続きを改めて書くと言いつつ中々
書けないでいますが、今回もちょって別の話題で、
グル魂のスコア集「ベスト魂」の話です。こいつが
新年最初に買った書籍です(笑)。
いやこれかなり良いですよ。メンバー(破壊・暴動
・遅刻・小園・石鹸)のワンポイントアドバイスが
あって、スコア収録各曲の振り付け解説もあって
(→「チャンピオン鷹」のキメのポーズでは「舌を
高速で上下に揺らす」のがポイント!しかし舌って
思うよりも速く動かせないぜぇ〜^^;)、更にスコア
収録各曲に出て来る用語解説のコーナーまであると
いう懇切丁寧な内容。個人的には「竹内力」の用語
解説にある「伊佐山ひろ子」がツボでした(笑)。
伊佐山ひろ子、個人的に「人形劇三国志」(注1)
で声優やってたのは覚えてましたが、「北の国から
'84夏」のクライマックスのラーメン屋のシーンで
五郎(a.k.a 田中邦衛)に「子供がっ、まだ喰って
る途中でしょうが!!」と怒鳴られてたあの店員が
伊佐山だったとは知らなんだ。正直驚きでした。

で、肝心のスコアの中身なんだが、こちらも非常に
goodです。正直グループ魂侮り難いよ。音楽的にも
中身が濃くて勉強になる。
このブログで、「TMC」の感想について「音楽性の
部分でもどんどんレベルアップしてる」と書いたが
それ以前の演奏がドヘタクソだとかいう事は決して
無くて、「Run 魂 Run」の時点からバンドとしての
基礎体力はきちんと備えていた。このスコアを読む
とその事が改めて分かります。
「就職しやがれ!」をはじめいくつかの曲のギター
ソロは、スコアを読んで分かったけれどユニゾン・
チョーキング(注2)の格好の教材だし、「Run 魂
Run」では、ギターの開放弦をセンス良く活用して
D9th(+11th)なんて凝ったコード・ボイシングを
聴かせたりもしてます。
これからギター、ベース、又はドラムスを始めよう
としている方。もしいらっしゃいましたら「ベスト
魂」をお薦めします。収録された全12曲をマスター
した時、あなたのプレイヤーとしてのスキルは確か
なものになっているでしょう。管理人もギター及び
ベースの教材として、早速「竹内力」のコピーに
取り組んでいます(笑)。

(注1)人形劇三国志
NHK総合チャンネルで1982年10月〜1984年3月
まで放送。管理人が三国志の物語を知るきっかけに
なった番組です。放送からもう23年も経つのか....。
川本喜八郎製作の人形美術の素晴らしさは今改めて
見ても惚れ惚れするばかり(興味のある方は「川本
喜八郎 Official Web Site」のこちらのコーナー
ご覧ください)です。ただストーリーの方は羅貫中
の「三国志演義」の線から抜けだせない古色蒼然と
したもの。あの「蒼天航路」(この漫画は近い将来
是非このブログで取り上げてみたいと思ってます)
に衝撃を受け、それ以来三国志の読み方が根本的に
変わってしまった自分にとっては物足りないものに
なってしまいました(笑)。
声優陣としては、当時漫才ブームで売出し中だった
若かりし頃の紳助竜助も加わってましたっけ。ただ
曹操の声を岡本信人が担当してたと分かるまでは、
結構時間がかかったなぁ(→大学生時分にようやく
知ったのです。番組終わってから6〜7年経って
いました)。
(注2)ユニゾン・チョーキング
ロック/ブルース・ギターで用いられるテクニック
の一つで、ギターの高い音の弦と低い音の弦の2本
を押えて音を出し、そのうち低い音の弦を指で更に
押し上げる(=チョーキング)事で音を高くして、
高い方の音と一致させる(=ユニゾン)技

2006年1月 2日 (月)

ロックの先輩 こわい

引き続き「TMC」の曲感想をゆるゆると。
こういう気軽なアップの仕方ができるから
ブログって便利です。

(M20)ロックの先輩
歌詞の中身もさることながら、この曲は音
のカッコ良さに尽きるよなぁ。遅刻&暴動
コンビのギターリフ。本人達曰く「片手間」
(→分からない人は「荒ぶる日本の魂達」
から「魂の一曲目」を聴いてみて)にやって
いながらこの力強さ!そこいらのビジュアル
系ロックモドキバンド連中なんぞ足元にも
及ばないって、これ。
でも個人的に一番印象的なのはドラムの
石鹸(三宅弘城)かな。パンク/スラッシュ
寄りの速い曲では結構派手なタム回しを
繰り出す一方で、この曲ではシンプルな
三点セット(注1)でストイックにグルーヴを
生み出していく。そして時折入るスネアの
フィルが気持ちいい。一打一打に気合い
が入っていて、音がARBのキースみたい
なのだ。実は石鹸とキースって「肉体派」
という部分で共通項もあるし。(石鹸って
童顔に見えて器械体操とボクシングの
経験者だし、キースは士道館空手(注2)
の門下生だしね)。そんな部分も含めて
曲全体の佇まいがARB(特に再結成後
の)に良く似てるんだよなぁ。ガッツが
伝わってくるよな音で凄く好きです。

(M22)ともかず
2曲目の「AKIRARETA」でファンに捨て
られる恐怖を唄いつつも、暴動は敢えて
この曲でファンをふるいにかけてる様な
気がしてならない。この曲かなり笑える
けれど、その一方でまたかなりキモい!
バイト君のテーマソングなんだが、この
歌詞はクドカンあんまりじゃないかい?
だって「今年で40 もうすぐ厄年」の男が
のっけから「マンガ喫茶でイチャイチャ
したいぜぇ」と歌い出し、次に

「もちろん最後まではシナイさ」
「こすりつけるだけえ」

と来たもんだ。こすりつけるって何をだ?
どこにだ?マンガ喫茶で最後までしても
それはそれで犯罪だろうが、こっちの方
が更に問題あるっしょ。
「TMC」、通勤電車の中でも良く聴いて
いるんだけど、この曲だけは聴いていて
何ともビミョーな気持ちにさせられるんだ
よねぇ。それでも聴いてるうちに慣れては
くるんだが、完全に慣れ切ってしまった時
には「社会人として大切な何か」を失って
いる様な気がしてなりません(^^;)

今日の所はここまで、次回の感想は若干
マジメな話も入ってくるかもしれません。

(注1)三点セット
スネアドラム、バスドラム及びハイハット
シンバルの三点からなる、ドラムスの最も
基本的なセッティングのこと。
(注2)士道館空手
大山倍達(マス大山)館長との対立を深めた
結果極真会館を追放された梶原一騎が、当時
の極真会館埼玉支部長だった添野義二(現:
義三)と創設したフルコンタクト空手の流派。
創設経緯が経緯なだけに、町のチンピラに極真
魂を叩き込み、モノホンの極道を養成しますと
いったガラ悪そうなテイストが濃厚(笑)。
門下生・OBの中で恐らく最も有名なのは、大関
千代大海とマイケル・ジャクソン(名誉五段。
添野館長曰く「マイケルは蹴りが上手い」のだ
そうです^^;)

ブルガリア(by琴欧州)

新年明けましておめでとうございます。
紅白の余韻を引きずりつつ、管理人が新年一発目に
聴いたのはやはりグループ魂でした。「TMC」から
「韓流〜ペニスJAPAN」
「グループ魂の弟オーディション最終選考(九州篇)」
「バカからの小包」
という濃い部分をセレクト。実に最低かつ最高な年越し
ナンバーでした(笑)。こんな事で俺、まともな社会人
として新しい年を過ごすことが出来るのでしょうか?

で紅白のグル魂、賛否両論出ると思うけど管理人個人
としては正直良かったです。褒めてあげたいと思う。
何かと規制の多いNHKの舞台で彼等本来の持ち味の
大部分はやはり殺されてたと思う。でもそんな中でも
破壊が琴欧州から「ブルガリア(ヨーグルト)」の商品
名を引っぱり出して掟破りに成功した(早速スポーツ誌
の一部
で話題になってる様ですね)ように、自分らしさ
を何とか貫いてやろうという姿勢が色んな所に見られ、
面白いというよりも何か清々しい気持にさせられる
パフォーマンスでした。

何よりも嬉しかったのが、ほとんどの歌手/グループが
当たり前のように口パク・当てフリをやっている紅白の
ステージで、彼等が生演奏で勝負してくれた事。
平均年齢38歳だろうがオリコン・チャート最高位42位
だろうが、メガセールスを記録して紅白に出て番組製作
サイドの意向に唯々諾々と従って、バレバレの当てフリ
を臆面もなくやってみせるアーティストもどき達よりは
グル魂の面々の方がよっぽどロッカーとして清く正しく
かつ美しい。
音がCDに比べて薄かろうが演奏が多少荒かろうが構う
ものか。演奏にコントに客いじり一切ひっくるめて俺達
はライブで勝負するし、ライブバンドである事に誇りを
持ってる。それが舞台役者そしてミュージシャンとして
の矜持だ。軽い気持で「魂こがして」からグループ名を
拝借したと思うなよ。そんな気概が伝わって来るような
ステージだったと思います。

ステージ上のバイト君(村杉蝉之助)、あれだけキモい
キャラだと言うのに凄く生き生きと輝いて見えてたな。
かつてのハッピー・マンデーズのベズ(注1)みたい。
そんでカヲルさんは「プロデュース能力を一切放棄した
ジョージ・クリントン(注2)」といった所かな。
暴動だって、実のところ髪の生え際が割と後退してきて
いるにも関わらず(テレビ見て初めて気付きました^^;)、
リーゼントできっちり決めてた所にある種の潔さが感じ
られて、管理人の目には無茶苦茶カッコ良く映ってたの
でした。

「TMC」の感想についてはまた日を改めて。ここで新年
一発目のブログを切り上げます。

(注1)ハッピー・マンデーズのベズ
ハッピー・マンデーズは90年代前半辺りにちょっとした
ブームになった英国「マンチェスター・ムーブメント」
を代表するバンド。管理人が大学生時分に「ロッキン
オン」や「クロスビート」といった音楽誌で頻繁に登場
してたけど、今はどうしてるのかな?
ベズはそのハッピー・マンデーズのフロントマンの一人
で、別にボーカルでも何でもないんだが、程よくクスリ
をキメましたってな感じで、ヒョロ長い体をくねらせて
マラカスをしゃかしゃか振る姿が印象的なアンチャン
でした。
(注2)ジョージ・クリントン(George Clinton)
70年代のアメリカ黒人音楽で巨大な潮流となった音楽
集団「Pファンク(→「パーラメント」及び「ファンカ
デリック」の2つのバンドを中心に編成)」の総帥。
現在は目立った活動が見られないものの、現在の
ヒップホップ・ミュージックやミクスチャー・ロックと
いった音楽ジャンルに絶大な影響を与えたオヤジ
です。あのプリンスや我が国のィ横山剣さんもその
影響を公言して憚らないというすごい人。

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