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2006年3月20日 (月)

おじいさんラッパーって....

ちょっと小ネタですが、ブログの更新です。

この前金曜、たまたまテレ朝の「笑いの金メダル」
を見てたんですが、そこで少しばかり「衝撃的」な
モノに遭遇いたしました(笑)。

笑金の1コーナー「投稿あなたもヒロシ」への投稿
記事で「おじいさんラッパー」なるモノが取り上げ
られていたのですが、流れて来た

「♪こぉ〜つぅ〜じ〜ごくぅ〜の(交通地獄の) 
 そ〜の名ぁ〜もたぁ〜かい〜(その名も高い)
 こぉ〜しゅ〜うか〜いど〜ぅを(甲州街道を)
 ば〜いくぅ〜にのって(バイクに乗って)」

という切迫感皆無なライムを聴いて、正直ぶったまげ
ました。

「うぉい! これって
 坂上弘じゃねえかΣ( ̄ロ ̄lll)」

坂上弘(さかうえひろし)、現在御齢84歳。

間違いなく現在本邦最高齢の「ラッパー」でしょう。
管理人が次のブログで取り上げてみようと思ってた
のが正にこの人でした(笑)。前回のブログで紹介
したおやぢデュオ「ペーソス」がそうですが、この
坂上弘も「日本一業の深いレーベル」P-VINE所属の
アーティスト(という言葉を使うと何か語弊がある
ような気もするけど^^;)です。はっきり言って
ペーソス以上、P-VINEレコード随一の「飛び道具」
でしょう(笑)。

自分もまだこの人のラップ「交通地獄」をP-VINEの
HP
で試聴しただけなんですが、かなりのインパクト
です。高齢者による歌謡曲と言えば、あの左朴全の
名曲「老人と子どものポルカ」(珍盤・奇盤・怪盤
界の金字塔の一つです(笑)。管理人のカラオケの
数少ないレパートリーの一つ^^;)があるけど、
多分こっちの方が衝撃度は一段上でしょう。P-VINE
のHP上では

伊集院光『オバ歌謡』も大絶賛!84年間の沈黙を
破って遂にデヴュー。
清志郎が「兄貴」と慕い、横山剣が「オソレ老い」
と恐れをなし、m-floが「ラップの原点!?」と
番組に呼んだ今世紀最長最強の84歳!

と紹介されていますが、管理人も音を聴いてみて
「さもありなん」というのが正直な感想です。
現在、「交通地獄そして卒業」のCDをタワレコに
取り寄せお願いしている所です。ブツが入り次第、
改めて感想を書いてみようと思っています。

2006年3月11日 (土)

おやぢいらんかぇ〜

皆様は「P-VINE」(ぴーゔぁいん)(注)という
名前のレコードレーベルを御存じでしょうか。
ブルース、ソウル、ファンク等といった黒人音楽の
クラシックや日本のロック黎明期の隠れた名盤等、
かなりマニアックな作品を掘り起こしてはリリース
してるこのレーベルからは、

人間の「業」や「情念」といったもの

が濃厚に詰まった「とんでもない」音盤がしばしば
飛びだします。あの「クレイジーケンバンド」や
「大西ユカリと新世界」を初めて世に知らしめた
のもこのP-VINEレーベルでしたし、「幻の名盤
解放歌集」
シリーズでは、一般的には「珍盤・奇盤
・怪盤」の類に該当するような、かなりトンデモな
昭和歌謡の数々(→梅宮辰夫兄ィの「ダイナマイト
ロック」や「シンボルロック」等といった凄まじい
(笑)一連の楽曲を自分はこの歌集で知りました)
を掘り起こしまくっていました。
そんなP-VINEから、「やってしもうた」感濃厚な
グループがまたまた出てしまいました(笑)。今回
は五十路を超えた中年おやぢデュオ「ペーソス」の
御紹介です。

Pathos





「おやぢいらんかぇ〜」/ペーソス

作品を紹介する前に、グループの概要について触れ
ておこうと思います。おやぢデュオと書きましたが
上の辛気くさ〜い(笑)ジャケット写真から分かる
ように、正確には「専属司会」を含めた3人組の
グループです。

(ボーカル/作詞)島本 慶:山口県出身 53歳
(ギター/作曲)岩田 次男:愛知県出身 52歳
(専属司会)スマイリー井原:東京都出身 40歳

このペーソスというグループ、以前にィ横山剣さん
が自身のラジオ番組の中で絶賛していたりで、名前
だけは聞き及んでいたけど、初めてきちんと聴いた
のは「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」でした。
忘れもしません(笑)、今年の「成人の日」の特別
企画でスタジオライブを披露してたんだが、新成人
の晴れの門出を祝う日にリストラ失業親父の歌など
を実に陰気臭くかつミもフタも無く歌い上げ、祝賀
モードを見事にブチ壊す演奏を、新年の祈祷御祓い
で川崎大師に向かう車中で、管理人は衝撃受けつつ
爆笑しながら聴いておりました。

ペーソスの音楽について、一言で言うと「ムード・
コーラスの変種・特殊版」という事になるのかな。
で、その特徴は「ミもフタも無い&暗く救いの無い
歌詞」に尽きるでしょう。
「ミもフタも無い歌詞表現」というのは、一部の
ムード・コーラス(島津ゆたかの「ホテル」とか、
ムード歌謡/ムード・コーラスの世界には、凡百の
ロックをはるかに凌ぐ凄まじい歌詞の曲が「潜伏」
してたりするんですね^^;)等を源流に、クレイジー
ケンバンドの「スポルトマティック」で一つの完成
形を見たというのが管理人の私見なんですが、さら
に私見を進めさせてもらうと、CKBのミもフタも
無い表現方法を

「中坊〜高校生の視点」から「下ネタ/下半身の
煩悩のベクトル」に掘り進めると「グループ魂」
になり、

「中高年オヤジの視点」から「悲哀、絶望感、
寂寥感のベクトル」に掘り進めると「ペーソス」
になる

と管理人は見ています。
ペーソスの歌詞表現の物凄さの一例として、CD
4曲目の「公園の風景」(ビバリー昼ズのライブ
でも演ってました)の一節を抜粋してみます。

スーツ姿はホレボレの イケてるオヤジかも
だけど本当はコスプレさ 立派なプータロー

さらに言うと、ペーソスの音楽・歌詞表現のもう
一つの特色が「淫靡さ」。同じスケベでもグル魂
の「幼児退行を思わせるノーテンキなスケベ」と
は真逆で、この人達のスケベさは陰湿で閉鎖的な
匂いがするんですね。
例えば、CDの6曲目「わたしズルイんです」。
小津安二郎の名作映画「東京物語」での原節子を
モチーフにした(→原節子をモチーフに使ってる
時点で現代の価値観とかなりズレてる気がします
が....)と言いつつ、出来上がった歌詞の中身は

夫がある身の女が若いイケメン坊やと浮気して、
まぐわい感じちゃって声まで上げちゃった挙句、
夫にその姿を見せて3Pに巻き込もうか懊悩する

というトンデモない代物。こうした陰湿かつ倒錯
したスケベさは、「舐達磨親方(→「なめだるま
おやかた」と読みます。しかし何とも素晴らしく
最低なネーミングセンスです^^;)」のペンネーム
で、20年以上もの間風俗ライター界の第一人者と
して活動し続けた(→それとも現在も活動中?)
島本氏だから書ける世界と言って良いでしょう。

今回のブログはこれでお開き。ペーソスの音楽は
万人にお勧めするには少し特殊すぎる(笑)気も
しますので、興味を持たれた方にはこちらのHP
試聴してみると良いのではと思います。

(注)「P-VINE」(ぴーゔぁいん)
P-VINEとは、正確には(株)ブルース・インター
アクションズ
という出版社が運営するレコード・
レーベルの一つです。大雑把に言うとブルース〜
が取り扱う音源で、マニア向けの作品はP-VINE
から、そしてCKBと「大西ユカリと新世界」関連
の作品(=メジャーなレコード会社からの配給が
可能な「ある程度売り上げが見込める」作品)は
もう一つのレーベルである「サブスタンス」から
発売するという方法を取っているようです。

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