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2006年12月23日 (土)

ご無沙汰してました・・・

仕事忙しいのとギターの練習にかまけて(弾き方
を指弾きに変えて悪戦苦闘しながら練習してます)、
3ヶ月もの間ブログ更新ほったらかしてた。もう12
月下旬です。紅白の出場者どころか曲目まで発表され
る時期になってしまいました。グループ魂、さすがに
今年はお声がかからなかったようで….。けれども何か
パッとしないよなぁって、紅白の出場者なんざパッと
しないのが普通なんだけどね。BONNIE PINK
が出るって実は少し嬉しかったりもするのですが、最近
の曲って正直自分のストライクゾーンから外れがちなん
だよなぁ。そんな管理人にとっての「ど真ん中」(By
長州力or小力)なアルバムは「Evil and Flowers」、
「Let Go」に「Even So」の3つなのです(って考えて
みたらこれ全部外国人プロデューサーの作品だ。やっぱ
「バタ臭い」音の方が好きなんだな俺)。
それはさておき久しぶりの作品紹介です。8月から11
月までの間、実はかなりナイスなCDが出てました。

■「Seven & Bi-decade」
/吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ
Boppers_1



前作「Squeezin’ & Blowin’(以下「4thアルバム」と
略)」から4年半と意外に「短い」インターバルで発売され
たバッパーズの新譜。「何、4年半が短いって?」と首を傾
げる方には、前々作「Stompin’ & Bouncin’(以下「3rd
アルバム」と略)」から4thアルバムの発売まで11年以上
も待たされた事を補足させていただきます(笑)。なお新譜
の発売に合わせて3rdアルバム及び4thアルバムもビクター
から再発されました。これを機会にバッパーズのご機嫌な音
を追体験してみるのも良いのでは?
中身のほうは基本的に27年間(=Seven & Bi-decade)
相変わらずのバッパーズ節。総勢12人編成のビッグバンド
による超ご機嫌なジャンプ・ブルース・サウンド(こんな音
をこの人達はブライアン・セッツァー・オーケストラよりも
10年年以上も前に演ってたのだ。)に独特のセンス・オブ
・ユーモアに満ちた歌詞が乗っかれば、その時点で充分魅力
的なエンターテインメントが成立する訳で、(AC/DCの
黄金のワンパターンと同様で)何も奇をてらう必要がないの
です。マンネリの強みです。吾妻氏のギターも随所に聞ける
チョップ(スウィープ)(注)のフレーズは相変わらずの鋭
い切れ味。(ついでに言うと、自分がギターの指弾きを練習
するようになった本格的なキッカケも、実はジェフ・ベック
とこの人だったりします。)
ただ、2曲目「IT Boogie」(なお「IT」の読みは「いっと」
ではなく「あい・てぃー」の方です。)のかなり冷笑的な詞
などは今までには無かったものかも。この曲、ITビジネス界
特にホリエモンを痛烈に皮肉った曲で、「時間外取引だぁ」
だのと相当悪意に満ちたフレーズが出てきます。吾妻さんも
ホリエモンという「生物(→正直あそこまで「公共」という
概念が欠落した存在は、人間として扱ってはならんような気
が俺個人としてはするんだなぁ。言い過ぎでしょうか?)」
の存在にはどうにも我慢がならなかったのか?
個人的にお気に入りは、4曲目の「しかしまあ何だなあ」と
9曲目の「学校出たのかな」。かなり汚い例えになりますが
どちらの曲も酔っ払いのゲ●のごとく可笑しさが腹の底から
じわりと「こみ上げてくる」歌詞でございます。うぷぷぷ。
特に「しかしまあ何だなあ」の歌詞は、私見になりますが実
は「日本流メッセージ・ソングの正しい在り方」かも。

(注)チョップ(スウィープ)
ギターの奏法の一つで、複数の弦(大体3〜4本位のケース
が多いでしょうか)を一方向に「なぎ払う(スウィープ)」
ように弾くことで、速いフレーズを効率的に演奏しようとす
るもの。ジャズ・フュージョンやヘビメタの世界でよく用い
られる奏法ですが、ブルース・ギターの世界でも類似の奏法
が「チョップ」と呼ばれて用いられます。

■「GALAXY」/クレイジーケンバンド
Ckb_1



CKBは管理人がデビュー盤から全てのアルバムを集めて
いる数少ないバンドの1つなんですが、(全部出来が良い
のは当然として)管理人が彼らのアルバムに「ハマる」か
どうかの分かれ目が「16ビート系人力グルーヴ濃度が高
いか否か」という1点なんですね。そうした点で言うと、
この作品は自分的に「ずっパマり」の一作でした。
9曲目の「アイワナゲチョラ」で聴けるJBマナーの直球
ファンクに、10曲目「ゆっくり跳ねる音楽」のタイトル
通りの心地良いミディアムグルーヴ(ラストにJBの「Get
up,Get into it & Get involved」のフレーズを引用する心
憎いアレンジも)、それにブランニュー・ヘヴィーズを思
わせるダンサブルな21曲目「ボタンのかけ違い」なんか
はモロに自分のストライクゾーン。
加えて「ミディアム・ソウルなバック・トラックに三味線
による和モノ・メロディを載せた(「大西ユカリと新世界」
も顔負け!)破天荒なアレンジ」が強烈に印象的な3曲目
「AMANOGAWA」に、5曲目「メリメリ」の(子供
の頃に剣さんが聞いた「アメリカ人の豪快な(大の)排泄
音」からタイトルを思い付いたなどと到底思えぬ)ロマン
チックな求婚ソウルぶりも自分のお気に入りです。
そんな中でひときわ度肝を抜かれたのが、2曲目の「ハマ
のアンバサダー」で客演しているFIRE BALLとPAPA Bの
ラップ。
実を言えば自分、基本的に日本人によるラップって大嫌い
なんですが(→例外的に唯一好きだったのが「近田春夫と
ビブラストーン」。あ、それと「坂上弘」さんもいるけど
あの人は「ラッパー」に分類していいのか?)、この曲で
のジャズ・サックスのアドリブさえも連想させるある意味
「器楽的なラップ」を聴いて、「日本語によるラップはお
笑い・マヌケ美の文脈でしか成立しない(ちなみにビブラ
ストーンはこの「笑いの視点からの日本語ラップ」を追求
し、また極めて効果的に聴かせるグループでした。)」と
いった管理人の思い込みは木っ端微塵に吹っ飛びました。
ホントに目からウロコのライムです。

■「おんなのうた」/大西ユカリと新世界
Oonishi_1



森センセによるスラップ(チョッパー)・ベースが小気味
良い3曲目「涙のディスコ・ナイト」に9曲目「ちょっと
まちがえた(ポンチャック アッサ!アガシ!バージョン)」
で聴けるポンチャックアレンジのアホアホさ加減(ユカリ
姐さん本人による「じょわじょわー」、「しおしおー」と
いうマヌケな合いの手が頭ん中ループしまくります。)、
横山剣さん作曲による和田アキ子の隠れた名曲を地を這う
ような低重心ファンクに仕立て上げた12曲目「ルンバで
ブンブン」等聴き所の多い作品ですが、このアルバムは何
と言っても4曲目の「「県警対組織暴力」をもう一度」に
尽きる!
「「県警対組織暴力」をもう一度」、このタイトル1つを
取っても充分にKO狙える破壊力ですが、歌詞のほうも

「♪県警対組織暴力 笠原和夫
アンタがなんべんも言うてたから
脚本の人まで憶えてる」

といった、まるでグループ魂の「Vシネへの偏愛」溢れた
歌詞を「東映実録ものヤクザ映画」のベクトルに置換えた
が如き濃さです。しかし、上記のような「普通に歌えば9
割5分笑いが取れてしまう」だろう歌詞を「ユカリ姐さん
による情念溢れまくりのド迫力の歌唱」と「新世界のメン
バーによる緊張感みなぎる伴奏」によって「凄絶なトーチ
ソング」に仕上げてしまう力技こそ、この曲の本当に凄い
ところ。かの「ゴッドハンド」大山倍達が語ったとおりで
「技は力の中に在り」なのです。
ただ、今回のアルバムで1点だけ不満を言うならば

「なぜ「アパッチ野球軍」を入れてくれなかったのか」

ということ。最近新世界ライブの定番になってるこの曲
(むろん、あの「アストロ球団」と並び称される「狂気
の」スポ根野球マンガ「アパッチ野球軍」のテーマ曲)、
この前新世界の東京公演を見る機会がありまして、そこ
で初めて聴いたのですが、ユカリ姐さんによる「度胸!
度胸!」のシャウトの余りのド迫力さ加減に完全にブチ
のめされました。あの迫力は正直もう和田アキ子さえも
超えてしまったんじゃないかね?という訳で「アパッチ
野球軍」の音源化、切に希望します!

■「Christmas Is 4 Ever(ブーツィ・コリンズの灼熱
のファンクリスマス)」/ブーツィ・コリンズ
Bootsy_1



管理人が世界で一番好きなベーシストの1人、ブーツィ
新譜です。前作の「Play with Bootsy」(→「ファンク
だよ、全員集合!!」などという素晴らしくアホな(笑)
邦題が付いてました。)が歌モノ重視の作品で、「ベーシ
スト」ブーツィを楽しむには正直物足りなかったのと一転
し、今回は「ウ●コみたいに汚い音(爆)」とまでかつて
評されたブーツィの「スペース・ベース」(注)がアルバ
ムのほぼ全編で炸裂してます。
8曲目の「Boot-Off(赤鼻のトナカイ)」で、あのお馴染
みのメロディ(♪真っ赤なお鼻の〜 トナカイさんは〜)
を「地鳴りを思わせる轟音のディストーション・ベース」
で弾かれた時にゃ、余りのアホさ加減に電車の中で思わず
吹き出しちゃったもん。
今回のアルバムは何と「クリスマス・アルバム」という事
で、収録曲全13曲の多くがクリスマスのスタンダード・
ナンバー(「ジングル・ベル」、「サンタが街にやって来
る」、「きよしこの夜」や「そり遊び」等を収録)で占め
られていますが、音のほうはブーツィのスペース・ベース
も含めていつも通り、下手すりゃいつもより過剰な位のP
ファンク・サウンド。
ゲストにはバーニー・ウォーレル、フレッド・ウェズリー、
ゲイリー・シャイダー、マイケル・ハンプトン、ブラック
バード・マックナイト等Pファンク主力メンバーに加えて
スヌープ・ドッグなんてモノ凄い面子も参加。しかしかの
「極悪ラッパー(収監経験数知れず)」スヌープがブーツィ
の作品で見せる献身ぶり(前作にも参加しています。)に
は改めてブーツィの人徳と言うか人間的魅力の深さを見る
思いがします。
6曲目の「Winter Funkyland(ウインター・ワンダーラ
ンド)」などは、ブーツィのコテコテ濃厚なボーカルにP
ファンクのディーバ(「歌姫」というにはもういい歳した
オバチャンだったりするが)ベリータ・ウッズが「あした
順子師匠を更に一回りエグくした」ようなダミ声で絡んで
くるうえ、バックではスペース・ベースがピャウピャウ、
ビャウビャウと汚く鳴り響くといった、なかなかにオツな
趣のクリスマス・ナンバーです。CDジャケ帯の「聖者も
腰フリ踊り出す!」というコピーもなるほど納得。超アホ
アホかつ愉快で、心底楽しめるクリスマス・アルバムに仕
上がっています。

(注)スペース・ベース
Spacebass_1



ブーツィ愛用のベース「スペース・ベース」は、「星の形を
したボディ」が強烈に印象的(上の写真参照)。ブーツィは
この星形のベースにオート・ワウ、ディストーションを中心
に時に20個以上にも及ぶエフェクターをつなぎ、ベースと
は到底思えない「自己主張の塊」のようなド派手な音を出し
ます。

今回のブログはひとまずここまで。12月にはグループ魂の
ミニ・アルバムも新しくリリースされたし、次回は是非こい
つを取り上げてみようかなと思っています。

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